事務職の求人で「資格必須」と書かれていることは、実はそれほど多くありません。多くの場合、資格は応募の条件ではなく選考での判断材料として働きます。
それでも未経験から目指す場合、資格には固有の意味があります。実務経験で示せるものがない段階で、「必要な知識を自分で身につけられる」ことを客観的に伝えられるからです。
逆にいえば、数を揃えることに意味はありません。応募先の業務に関係する資格を1〜2つ持っているほうが、関連の薄い資格を並べるより伝わります。
事務職といっても業務の幅は広く、方向によって効く資格が変わります。
| お金まわり | 経理・会計事務。簿記が代表格で、業務内容との対応が分かりやすい。 |
|---|---|
| パソコン操作 | ほぼすべての事務職の土台。表計算や文書作成のスキルを示す資格が該当。 |
| ビジネスの基礎 | 来客対応や文書のマナーなど。新卒や社会人経験の浅い段階で評価されやすい。 |
しかくびよりでは、事務分野に該当する資格を101件掲載しています。この中から、応募したい業務に近いものを選ぶのが出発点になります。
求人票を数件見てみると、その職種で実際に求められている資格が見えてきます。「歓迎条件」の欄に繰り返し出てくる資格があれば、それが効いている資格です。
未経験から目指す場合、最初の1つは短期間で取得できるものを選ぶことをおすすめします。理由は2つあります。
1つは、応募までの時間です。半年かかる資格を待っていると、その間に応募の機会を逃してしまいます。もう1つは、学習の習慣がつくことです。1つ合格すると次の学習の見通しが立つようになります。
しかくびよりの掲載資格のうち、難易度がやさしい区分のものは136件ありました。この層から、興味のある業務に近いものを探してみてください。
正直にお伝えすると、資格があれば未経験でも採用される、という単純な話ではありません。事務職の選考では、資格以外の要素も同じように見られます。
たとえば、パソコンの基本操作を実際にどこまでできるか、指示を正確に受け取れるか、複数の業務を並行して処理できるか、といった点です。これらは資格では示しにくく、面接や実技試験で確認されることが多い部分です。
そのため、資格の学習と並行して、実際に表計算ソフトを触ってみる、身近な作業を自分で整理してみる、といった経験を積んでおくと、面接で話せることが増えます。