保育士試験とは?学校に通わなくても受けられる国家資格
保育士資格を取得する方法は2つあります。1つは指定の保育士養成施設(大学・短大・専門学校)を卒業するルート、もう1つは保育士試験に合格するルートです。
養成施設に通っていなくても、社会人からの転職や、独学で保育士を目指す人にとっては、試験ルートが現実的な選択肢になります。この記事では、その保育士試験について解説します。
保育士試験は筆記試験(9科目)と実技試験(3分野から2分野を選択)で構成されています。筆記に全科目合格しないと、実技試験には進めません。
| 筆記9科目 | 保育原理・教育原理及び社会的養護・子ども家庭福祉・社会福祉・保育の心理学・子どもの保健・子どもの食と栄養・保育実習理論など。各6割以上で合格 |
|---|---|
| 実技2分野 | 音楽・造形・言語の3分野から2分野を選択。各6割以上で合格 |
「教育原理」と「社会的養護」は50点満点2科目セットで出題され、両方とも30点以上取らないと合格できません。片方だけ高得点でも救済されない、受験者が苦戦しやすいポイントです。
保育士試験の合格率は20〜26%程度で推移しています。9科目という範囲の広さと、実技試験まで含めた総合力が問われることが、この数字につながっています。
一発合格する人よりも、2回受験して合格する人の割合が最も多い(32.9%)というデータもあります。1回で全科目に合格しようと気負いすぎず、複数回に分けて取り組む前提で計画するのが現実的です。
筆記試験で合格した科目は、受験した年を含めて3年間有効です。試験は年2回(前期・後期)実施されるため、実質的に最大6回のチャンスの中で、9科目を少しずつ揃えていくことができます。
この仕組みのおかげで、働きながら1科目ずつ確実に合格していくという進め方がしやすいのが、保育士試験の特徴です。筆記の目安学習時間は100〜150時間程度とされています。
保育士試験の受験者は、4年制大学を卒業していて子どもと直接関わりのない専攻出身の人が約半数を占めるというデータもあります。異業種から保育の仕事に関心を持ち、養成施設に通い直すのではなく試験ルートを選ぶ、という人が一定数いることが分かります。