社労士と行政書士、どちらを目指すべきか
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社労士と行政書士、どちらを目指すべきか

最終更新日:2026年8月13日 読了目安:8分
しかくびより編集部
掲載資格の情報をもとに整理した解説記事です
どちらも独立開業できる士業ですが、扱う領域はほとんど重なりません。受験資格の有無という大きな違いも含めて比較しました。

どちらも「書類の専門家」だが、扱う分野が違う

社会保険労務士と行政書士は、どちらも独立開業できる士業です。名前が似た印象を持たれることもありますが、扱う領域はほとんど重なりません。

社会保険労務士働くことに関する専門家。労働・社会保険の手続き、就業規則、労務相談
行政書士許認可の専門家。官公署に提出する書類の作成が中心

社労士は企業の人事労務に深く関わり、顧問契約という形で継続的な関係を築くのが一般的です。行政書士は建設業許可、飲食店営業、在留資格など、案件ごとに依頼を受ける形が多くなります。

試験の難易度と受験資格

この2つには、大きな違いが2点あります。

受験資格の有無

行政書士には受験資格がありません。年齢、学歴、実務経験を問わず誰でも受験できます。一方社労士には受験資格があり、大学卒業、実務経験、または特定の国家資格の保有などが必要です。

この違いは大きく、社労士は「そもそも受けられるか」の確認から始まります。

合格率

数字だけ見ると社労士のほうが難関ですが、行政書士も決して易しくはありません。学習時間はいずれも500〜1000時間規模とされています。

試験の性質の違い

社労士の特徴:足切りの厳しさ

社労士試験には、選択式と択一式それぞれに科目ごとの基準点があります。総合点が足りていても、1科目でも基準を下回ると不合格です。

科目数が多いため、苦手分野を作れません。得意科目で稼ぐ戦略が使えない点が、合格率の低さにつながっています。

行政書士の特徴:記述式がある

行政書士試験には40字程度の記述式問題が3問あり、配点は60点です。300点満点中の60点なので、ここの出来が合否を分けます。

また一般知識等の科目にも基準点があり、法令だけ勉強していると足元をすくわれる構造になっています。

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開業後の働き方の違い

社労士:顧問契約という安定

企業と月額の顧問契約を結び、継続的に労務相談や手続きを担当する形が中心です。収入が安定しやすい反面、顧客を開拓するまでの営業が必要になります。

働き方改革、ハラスメント対応、同一労働同一賃金など、企業が対応すべき制度が増えており、需要は堅調とされています。

行政書士:案件ごとの受注

許認可申請は単発の依頼が中心です。そのぶん、どの分野に特化するかで仕事の性質が大きく変わります。

企業内で使う場合

独立せず、会社員として活かす道もあります。

社労士は人事労務部門で直接役立ちます。勤務社労士として登録することもでき、社内の制度設計や労務管理に専門性を持ち込めます。

行政書士は、企業内では登録できないという制約があります(行政書士として登録するには開業が前提)。ただし学習内容自体は、法務や総務の仕事で活きる部分があります。

どちらを選ぶか

今すぐ受験したい行政書士。受験資格がありません
人事労務の経験がある社労士。実務と学習内容が直結します
企業内で活かしたい社労士。勤務社労士として登録できます
独立して幅広く扱いたい行政書士。扱える業務範囲が広い
安定した収入を重視社労士。顧問契約という形があります

どちらも1000時間近い学習を要する資格です。途中で方向転換すると大きな時間の損失になるため、着手前に自分の目的をはっきりさせておくことをおすすめします。

よくある質問

Qどちらが難しいですか?
A合格率は社労士が6〜7%、行政書士が10〜15%程度です。ただし行政書士には受験資格がなく誰でも挑戦できるため、単純な比較は難しい面があります。
Q受験資格に違いはありますか?
Aあります。行政書士は誰でも受験できますが、社労士には大学卒業、実務経験、特定の国家資格保有などの受験資格が必要です。
Q会社員のまま活かせますか?
A社労士は勤務社労士として登録でき、人事労務部門で活かせます。行政書士は登録に開業が前提となるため、企業内での登録はできません。
Q両方取る人はいますか?
Aいます。ただしどちらも1000時間近い学習を要するため、まず一方に集中して取得してから次を検討する人が多いようです。

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この記事は一般的な情報を整理したものであり、内容の正確性を保証するものではありません。
制度や受験要件は変更されることがあるため、出願等の際は各資格の公式情報をご確認ください。
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