学生のうちに取っておきたい資格と、その考え方
社会人になってからでも資格は取れます。それでも学生のうちに取っておく利点は、はっきりあります。
特に1つ目は大きいと思います。300時間必要な資格でも、学生なら夏休みに集中して取れることがあります。社会人になると同じ300時間に半年以上かかるのが普通です。
正直にお伝えすると、資格があるから採用される、という単純な関係ではありません。新卒採用ではポテンシャルや人柄が重視されるためです。
ただし、次のような場合には明確に効きます。
| 志望業界と直結する | 金融志望で簿記やFP、不動産志望で宅建など |
|---|---|
| 語学系 | TOEICは多くの企業が基準スコアを設定している |
| IT系 | 基本情報技術者は新人研修の到達目標にされることが多い |
| 難関資格 | 在学中の合格は、学習能力の証明として評価される |
逆に、志望業界と関係のない資格を並べても、印象には残りにくいものです。数より、なぜその資格を選んだかの説明のほうが重要になります。
日商簿記2級、FP技能士2級、TOEIC。金融機関では入社後に取得を求められる資格が多く、先取りしておくと配属後が楽になります。
基本情報技術者、ITパスポート。基本情報は新人研修で扱われることが多く、在学中の取得は明確な差別化になります。
宅地建物取引士。受験資格がなく学生でも受けられます。入社後の必須資格になっている企業も多いため、先取りの価値が高い分野です。
資格より試験対策が優先です。ただし簿記や語学は、専門職の区分で評価されることがあります。
意外と使われていないのが、大学が用意している支援制度です。
学生課やキャリアセンターに問い合わせると、こうした制度の情報が得られます。同じ資格を取るなら、使える制度は使ったほうが得です。
いくつかの資格は、学生のうちに履修しておかないと後から取りにくくなります。
これらは「試験を受ければ取れる」ものではなく、在学中の履修が前提です。将来の可能性として少しでも関心があるなら、履修だけしておくという判断もあります。
最後に、逆の視点もお伝えします。
資格を取ること自体が目的になると、学生時代にしかできない経験の時間が減ります。長期のインターン、留学、研究、部活動。これらは社会人になると再現しにくいものです。
資格は社会人になってからでも取れます。一方、学生時代の時間の使い方は取り戻せません。志望業界に直結する1〜2つに絞り、残りの時間は経験に使うという配分のほうが、結果的に就職活動でも語れることが増えるかもしれません。